週末の朝。
雨で六と汐の散歩にも出られないので、朝からスポーククラブに行った。。。
ランニングマシーンで走っているとなんだかデカイ人が筋トレしてた。
あれ？どこかで見たことある人だなと二度見してみると。。。
ワイルドハートやNO FEAR
でお馴染みの大森隆男選手だ。
全日時代から体格やルックスで将来を期待されながらいまひとつパッとしなかった若手時代、
高山善廣とNO FEARを結成して一皮向けた感のあった選手。
若手の頃スタンハンセンにタッグパートナーに選ばれたり、WWF(現WWE)にも派遣されたり
本当に周囲には期待されていた選手だ、自分的には当時未完の大器と思ってた。
ZERO-1に行ってからAWAのチャンプになったり、新日でも存在感を出す事が出来たりして
良い選手になったのかなぁと思っていたら去年の夏に退団し所在不明になっていて
この春に復活していた大森選手。
自分も大森選手の横で彼に比べたら赤ん坊並みのウェイトで筋トレをした。
すごくしっかりとメニューとウェイトと回数を記している（と思われる）自身のメモに
こまめにチェックを入れながら休むことなく頑張っていたので、
さすがに声を掛けることは出来なかった。
でも。。。
自分がトレーニングを終えて風呂場に行くとサウナに他の会員さんと話している
大森選手が居た、興味があったので滅多に行かないサウナ室へ。
するとバーミヤンやら焼肉屋の話題でなんだか熱く盛り上がっていた。。。
さすがにプロレスの話題はしないかなと思っていたら、
大森選手は大食漢じゃないという話から昔フードファイターのジャイアント白田と
キングコングバンディが対決してジャイアント白田が勝ったという話から急展開した。
「そいつってこの間死んだんだっけ？頭に刺青のあった。。。」
「それはバンバンビガロですよ」
から
「ベイダーと試合したことありますか？」
「あるよ、毎日のようにやったよ、とんでもなくパワーがあったよ」
なんて話になり、そのままハンセン対ベイダーの話に。。。
そう1990年2月に開催された『90スーパーファイト IN 闘強導夢』の時の事だ、
当時大森選手は大学生で5000円のスタンド席から観ていたそうだ。
会員さんが大森選手にあの試合はベイダーが一方的に押してましたよね？って
言うと大森選手はいやぁオレはハンセンのファンだったんももあるけど、
ハンセンが押してたよと返していた。
なにっ？ハンセンファン？俺と一緒じゃないか大森隆男良い奴だ。
でなんとそこでその会話に交ざる事になった、きっかけは大森選手から
うるさくてすみませんの一言、さすが紳士だ、ほとんど耳をダンボにして聞いていたので
すかさず「全然大丈夫です、自分もプロレス好きですから」と返すと
話し相手の会員さんからあの試合どっちが押していたと思いますか？と質問された。
実はあの試合。。。大森選手には悪いがハンセンファンの自分にとっては非常に辛い試合だったことを
覚えている、技術やインサイドワークはハンセンに分があったし、ベイダーにはパワー以外これといった
物が無かったのは確か、大男の殴り合いで迫力があったけど、スタミナに勝るベイダーに
終盤押されていたのは間違いない試合だった。
しかもハンセンのパンチで右眼の辺りを骨折、眼球が少し出てしまいながら考えられないが
自力で戻し、視界を遮っていたマスクを取り、素顔で戦った時点でハンセンは押されていたんじゃないかと
思う、結局両リンで終わったけど、贔屓目に見て五分（実際は３：７）かなぁという印象だった。
なので自分もハンセンファンでしたが贔屓目に見て五分だったように感じましたと答えた。
しばらくはその大会の事を話し、越中の技はキレイだという話、でも越中の尻は意外に柔らかいとか
昨日試合の後、水道橋のカブキの店に行ったらメニューに毒霧ちゃんこってのがあって
食う気が失せたとか実にくだらない話しで盛り上がった。
帰り際にこの辺に住んでる事、いつも何時頃トレーニングに来るなんて話しをさせてもらって
図々しくもちょっと年上の大森選手に向かってまた会ったら是非一緒にお話しさせてください、
あと一緒にトレーニングしましょうと言って帰ってきた。
そしたら「はいお願いします」って言ってくれたよ、いくら社交辞令とはいえうれしいじゃないか。
カメラは持っていたがさすがに初対面だしプライベートだし良くないなと思ってそこはグッとこらえました。
大森隆男。。。噂通りとても良い人だった。
なんか応援したくなった。
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